市政レポートから(1)
強権リーダーの待望ではなく
脱・おまかせ政治!
政権交代から3年
幻想を打ち破れ
東日本大震災と福島第一原発の事故により政治のあり方そのものが根本的に問い直された昨年、地方自治をめぐる議論は、リコールに伴う阿久根市長選に明け、府知事・市長の大坂ダブル選挙に暮れました。日本列島の端に位置する人口2万人の疲弊した市で議会を招集せずに専決処分を繰り返した前市長が退場する一方、国内第二の都市圏の中心では定めた敵に罵詈雑言を浴びせ続ける前知事=現市長が政策の検証なしに喝采を浴びる。選挙の結果は対称的でしたが、そこに現れているのはどちらも、政治のあり方に対して極限にまで高まっている苛立ちに他なりません。
誕生から3年を経た民主党政権は、公約どおり政策を実行しようとしては批判され、それを見直してはさらに批判されという右往左往ぶりですが、最大の問題は、そうした政治の迷走に対して未だに「強力なリーダーシップ」を待望する論調が政界にもマスコミにも国民の間にも広がっていることです。様々な要因が地球規模で複雑に絡み合っている今日の政治経済状況を一挙に解く魔法など存在するわけがありません。鳩山由紀夫さんや菅直人さんは決して「強力なリーダー」ではありませんでしたが、政治キャリアの多くの場面で市民参画による課題解決を指向していたのは確かです。そうした政権交代の根幹がこの3年間なおざりにされてきたことこそ、民主党政権最大の罪です。
私は08年に行われた前回の市議選を総選挙の前哨戦と捉え「市民の力で政権交代を」と訴えましたが、それは既得権益をめぐる抗争による政権交代では意義は薄いと考えたから。市民の意思に基づく行動こそが状況を打破できるということは震災後の各地の取り組みからも明らかです。 今必要なのは、強権リーダーへの憧憬ではなく、自ら考え行動する市民の力。4年間の回り道をしてしまいましたが、今度こそ『脱おまかせ政治』を実現しましょう。
(竹市信司の市政レポート「市民の窓」2012.1.13より)
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